2009-01-01から1年間の記事一覧

蒲田はやっぱりハードコアシティ

年の瀬。早いもので今月が終わると、遂にゼロ年代が終わりますな。一年過ぎるのが早いと十年過ぎるのが早く、十年過ぎるのが早いと百年過ぎるのも早く、千年も万年も一炊の夢にございます。その理屈でいくと人類が滅びるのもすぐでしょうが、まあ皆さん幸せ…

文学フリマ告知 折本できました

前回のエントリに書きました通り、折本を粛々と作っておりました。 折本企画であるBWNの「8P」については前回のエントリにあるリンクを見てください。 ちなみに私は今回BWNには企画段階で全く関わっておりませんので、完全に楽しむ側に回っております。正直…

折本作ります(ました)

お元気ですか?bachihebiです。又の名を蜂川蛇蔵。又ある時は椎名春介。あるいは罰山蛇太郎。場合により八畑蛇三郎。くどい。 というわけで今まで言及してなかったんですが、今度の文学フリマに折本持って行こうと思っています。窓際のA-1あたりをふらふら歩…

折本を作ってみよう

ここを読んでいるお友だちはもうほとんどの人が知っているかもしれないけれど、今日は折本の原稿がかんたんに作れちゃうサイトを紹介するよ。http://8p.dip.jp/そもそも「折本」ってなんなのかよく知らないお友だちのために少し説明すると、折本っていうのは…

塀の向こう

Fさんが中学二年生の夏に、家族揃って母親の実家に遊びに行ったときのこと。 夕方、Fさんは一人で縁側に寝転んでいた。ここは風通しもよく、西日も射さないのでうたた寝には丁度良い場所だった。縁側からは庭を挟んでブロック塀が見えており、その向こうは…

触手を少々

Dr.テンタクル診療所(仮)。 あらすじ。山奥の無医村に赴任した若き医師。過疎の村における救世主とも言うべき彼にはある秘密があった。触手!全身から伸縮自在の触手を繰り出して診察するのである。天才的な技術と触手により、村の人々の病は次々と癒され…

南極

メガテンやってます。 シュバルツバースの視覚的元ネタはこの写真あたりかなあ。→地球空洞説 現在カオスルート。御立派様が仲魔になったよ!登場時のセリフから卑猥だよ! 隊長が急に襲ってきたので避けられなかった。 ジコクテン、満を持して登場。デビルサ…

冷泉×歓喜仏 今日の上野

冷泉家 王朝の和歌守(うたもり)展 上野に行ってきました。今回の目的は上記の展覧会です。 この展覧会、開始以前から期待していた催しでありまして、実際観に行ってみて内容も大変満足だったのですが、しかし残念なことが一つあります。なぜあんなにガラガ…

紅い紐

Tさんの趣味は山歩きだという。頂上まで登るのではなく、麓の森林を歩き回るのが楽しいらしい。同じ場所に行っても二度と同じ景色はない、とTさんは言う。 その日、Tさんは福島の土湯峠にほど近い森の中を徘徊していた。ここにはそれまで何度か行ったこと…

墨汁

Uさんが当時付き合っていた彼氏の住むアパートを、初めて訪ねた時のことである。 持って行った食材で料理を作って、一緒に食事をした。後片付けを済ますと、テレビを観ていた彼氏がふらりと立ち上がった。「面白いものを見せてあげるよ」そう言うと彼氏はコ…

筍掘り

Tさんが小学生の頃、お祖父さんが行方不明になった。 筍堀りに行く、と言い残して家を出てからのお祖父さんを見た者が誰一人いない。掘りたての筍が玄関先に置いてあったので一度家に戻ってきたらしいのだが、その時の姿を誰も見ていないし、それ以降の足取…

バスの団体

Yさんが中学生の時の話。 連休に家族揃って温泉旅行に出かけた、その帰り道のことである。午後五時頃、家族四人を乗せたワゴン車が、中央道を走っていた。休日のことで流石に道路も混んでいて、停止はしないもののあまり速度を上げられずにいた。そうやって…

口紅

今でもはっきり憶えています。私がはじめてお化粧をしたのは九歳のときのことでした。化粧台の抽斗からこっそり母の口紅を取り出して見様見真似で唇に差した時の、あの頭の芯に湯気がまとわり付くような興奮は今でも忘れられません。 きっかけとなったのは本…

窓を開けて寝ていたらヘリコプターが農薬を撒いていたでござる

ディケイド。 鳴滝さんは萌えキャラすぎますよね。 「ここが題名のない音楽会の世界か……」 「ちょっとくすぐったいぞ」佐渡裕がファイナルフォームライドで羽田健太郎に変形。 あるいは武田鉄矢。その名はブレイド。テツヤだけに。 青島先生が写真館のメンバ…

クロスゲーム

父一人娘一人、父子家庭の生活を始めてから十年以上経つ。娘も先だって中学二年生になった。幼い頃は男の子よりも活発だったくらいだが、近頃急に落ち着いてきた。やはり女の子なのだなあ、と思う。誰かの影響だろうか。友達だろうか。

戦車が好きなので何となく毎週観ている『戦場のヴァルキュリア』のOPが新しくなったと思ったらセルベリア将軍がマップ兵器使っていて笑った。やってないから知らないけど原作ゲームもあんなのなのかしら。 グレゴール将軍(声:大塚周夫)がお亡くなりにな…

セドナ

偶の休みだったので午頃迄寝ていようと思って朝飯も食わずにぐうたらしていたらキムラが息せき切ってやってきた。折角気分よく怠惰を満喫していたところを邪魔されたので頗る不機嫌に応対したのだが、流石はキムラだけあってこちらの機嫌を意に介す素振りな…

もう七月ですか。 もう今年も半分過ぎたということで、何とも早いですな。 こたえてくれ七月よ 可憐な六月はどこへ行ったのだ 白いブランコにのせ 髪に野のバラをさしてやりたくなるような 六月はもういないのか…

たまにはいわゆるブロガーっぽいことを気ままに書いてみたいときだってある

blogを続けるコツはいいこと書いてやろうなどと気負わずにタラタラ書き流すことであると誰かが言っていた。 どうでもいいことだったら書かなくても同じじゃないの。 そうやって書き散らされた無数のデータ、感情、意図は電気信号に乗って最終的にどこに行き…

ワラビ

三十年以上前の話。 大学生だったSさんは、連休を利用して友人たちと福島県の安達太良山へ登った。しばらくは順調な道行だったのだが、やがて辺りには濃霧が立ち込め、数メートル先の道さえ確認するのが困難なほどの有様になってしまった。平地育ちのSさん…

文学フリマの感想書こうと思ったけどやっぱり蒲田の感想を書きます

文学フリマ(以下:文マ)が終わったので通常営業に戻ります。 怪談を書いたり書かなかったりする日々が再び始まるのだ。始まってしまうのだ。 イベントの感想は多分いろいろな人が面白おかしく書くでしょうからそういうのは他所で検索してもらって、ここで…

文学フリマ参加のお知らせ、みんな蒲田に行ってイケメン編集長と握手しようの巻

気がつくともう五月であり、連休ももう終わりであり、光陰矢の如き今日この頃です。 ご存知の方も多いと思いますが次の日曜、五月十日は第八回文学フリマでございます。 小生bachihebiも参加することになっております。 今回も前回の第七回文学フリマ同様、B…

阿修羅クライン

春と修羅、と昔から申しますように、修羅すなわち阿修羅は春の季語であります。そんなわけで春風駘蕩、絶好の修羅日和のもと、東京上野は国立博物館で開催中の「国宝 阿修羅展」に行って来ました。まあ行ったのは先週なんですが。 おりしも上野公園では桜が…

イチロー両断

今回のWBC決勝戦は「なるほどこれは大和野球vs朝鮮野球」と思い至ったので興味が。 ああ、侍ジャパンって柳生とかそういう……。韓国チームも貴族の圧政に反感を抱く裏の一族の精鋭に他ならない。 凡人の私の眼には只の野球としか捉えられずとも試合、否、死合…

なんまんだぶ

Uさんの妹さんは幼い頃から先天的な疾患で入退院を繰り返していたが、Uさんが中学校に入った年の秋に亡くなった。 Uさんはその頃チビという虎猫を飼っていた。自宅で行われた葬儀の際に、遺体に猫を近づけるのはよくないということでチビはUさんの部屋に…

三枚の翼

私が小学生の頃、通学路の途中に古い倉庫が建っていた。 いつからあったのか知らないがその頃にはもうかなり荒れ果てていて、長い間ずっと使われていなかったであろうことが小学生の目からもよくわかった。 ある日の帰り道、私はその倉庫の前でおかしな物を…

庭の桜が咲きました。サトウニシキの。

本日の小学生との会話(ほぼ事実に基づく)

フューチャー・ヒーロー (お題:未来の家電製品を想像してみましょう) 「テレビの中にいる人と話ができたり、テレビの中に物を入れたり出したりできるの」 「ほう、すごいな」 「冷蔵庫は、うーんと、テレビついてる。あと、中にいくらでも入る」 「テレビ…

こないだ小学生と死斑について話した

電気屋から貰ったカレンダーの今月の写真は紅志野茶碗。電気関係ない。 三月と言えば兎。魔人アリス。キース・バイオレット。 二月十四日に聖人のことを書こうと思ったけどメガテンにうつつを抜かしているうちに二月が終わっていた。 今年は逆チョコという新…