2006-01-01から1年間の記事一覧

雑記

xx氏のはてブが狂おしいほど柳生色に染まっているようで、京洛にオシャレ魔女のラブのほうと謳われた氏のこと、なにか柳生に関して大きな謀を巡らしておられるに相違なしと数多のイン殺ファンの面々は今頃その小さな胸を期待に張り裂けんばかりに高鳴らせて…

茨城・ザ・ギャンブラー

私の知り合いのとある茨城県民は「いばらぎ」と誰かが言おうものなら「間違えるな!県名は『いばらき』だ!バービーでもオービーでもないッ!」と烈火の如く怒ります。若干誇張。そんなわけで、私は茨城県民は「いばらぎ」と発音されるのを厭うものだと思っ…

皆様へ

日頃の感謝を込めて角川文庫版『ドグラ・マグラ』表紙の例の部分を作ってみました。 ご使用方法1. この画像を適当な大きさの紙や布に印刷する2. 股間に張る、或いは下着の股間部分に縫い付ける3. 扇情的なポーズをとる4. 恍惚とする ひょっとしたら同じ事を…

七/ 色打掛

Aさんという中年女性がデパートの呉服売場の古着コーナーで、色打掛を見つけた。朱色の地に金糸銀糸で花々の刺繍が施された鮮やかな一品で、ひと目で気に入ってしまい、手頃な値段だったこともあってその場で衝動買いした。派手なので自分ではとても着られ…

資本主義の豚

『RED GARDEN』のDVDの宣伝は何回みてもおかしい。そしてちょっと感心した。 アニメのDVDの宣伝って、その作品の登場人物の声優がそのキャラクターとしてナレーションしていることが多いですよね。「何話収録!」とか「初回特典は何がし!」とか「何月何日発…

翼をくだせえお代官様

寝込んでました。多分鳥インフルエンザ。かねがね鳥になりたいと思っていた私の願いをある日突然神様が!!

雑感

ふと「清楚・高田」ってネーミングの術理は「激動たるカワラザキ」とか「静かなる中条」とかと同じだよな、と思った。

文学フリマへ参上せし事

予てより各々方御注目の文学フリマに行って参りました。 道が空いていたので11時には会場に到着。 活きのいい文学民が大変な賑わいでした 三味線の修行を積む当道者たちは嗅ぎ慣れぬ文学臭に眉をひそめたりしましたが、私は当道者じゃないので関係ありませ…

六/ ランナー

Sさんが海に夜釣りに行った。仲間二人と一緒に船で沖へ出た。月も明るく風も無く波も穏やかな夜だったという。連れとは反対側の船べりに立って糸を垂らすこと二時間ほど。ふと気付くと、水音が聞こえていた。 ぱしゃぱしゃ。 魚が跳ねているのかな、と思っ…

五/ 白蛇

近所に白蛇を祀ったという土地がある。 三十年ほど前までは水田の中に祠が建っていたらしい。それを移して、そこに店を開いた人がいた。しかし商売は上手くいかず、いくばくもなくして店は無くなった。 跡地に今度は二階建てのレストランが建った。幹線道路…

聞き書き

知人のIさんの家は川に近いせいで、時々川に棲むカニが入ってくるという。 詳しく聞いてみると、どうもゴキブリと同じような感覚で家の中にカニがウロチョロするらしい。 カニを見つけるとやはりゴキブリと同じ要領で、蝿叩きでもってはたく。 すると硬い甲…

感想戦

そんなわけで待望の完結をみた「萌え7番勝負」でございます。果たして私のほかに待望していた人がいるのか極めて怪しいところですが。そもそも読んでくれている人がどれだけいるのかと。 ぶっちゃけて申しますと、この連作は某賞の「必ず美少女を登場させる…

第7番 あなたのうしろに萌えキャラが……

理科室の人体模型は夜になると動く。見つかると5年後に萌える。(9歳・男子) 体育館の裏に、昔死んだ巫女が出るという噂。大事な物を埋めたまま亡くなったので、それを探して地面を撫で回しているらしい。(12歳・男子) 居残り勉強をしていたら、校庭…

特別展

ふと思い立って国立科学博物館まで行ってきました。 目当ては「化け物の文化誌」展だったんですが、行ってみたら「大英博物館 ミイラと古代エジプト」展と「日本の科学者技術者展シリーズ第4回 南方熊楠」もやってたんでついでに観てきました。 どれも満足だ…

親愛なるファック文芸部先生にお便り申し上げます

「最近は、blogでも小説を書いてますね。『ファック文芸部』っていうグループに入ってます」 人気作家○○(適当な作家の名前を入れてください)は雑誌のインタビューでこう語った。しかし肝心のはてなidとblog名は明かされない。 騒然とする当のファック文芸…

四/ 雨音

Mさんがアパートに1人暮らししていた時のこと。 ある夜いつものように寝ていると、ふと目が覚めた。その部屋は2階の角部屋で、一方の窓からは隣に建っている家のトタン屋根が目の前に見える。そのトタン屋根がパラパラ音を立てている。 ああ、雨が降って…

柳生十兵衛と賢者の石

時代物や伝奇物で何かと勝負させられる剣豪柳生十兵衛三厳。 折角なのでもっと色々な勝負をさせてみたいですよね。 ありがち vs宮本武蔵 vs天草四郎時貞 vs尾張柳生 vs忍び 同時代の人々と vs清教徒 vsホンタイジ vsシェイクスピア vsデカルト vsシャクシャ…

書を捨てよ、アニメを観よう

撮り溜めていた『怪〜ayakashi〜』をやっと視聴。 正直『四谷怪談』と『天守物語』はそれほど特出した出来でもないな、と思ったんですが『化猫』でぶっとんだ。 なんだこれ。凄すぎる。 個人的には『化猫』>『四谷怪談』>『天守物語』か。 まあ『四谷』の…

感じられれば力

「萌えはわからない」というような言い方を見かけますが、それも当然であって、私は萌えと同じように笑いも怒りも分かりません。どうやったら読んだ人を笑わせれるのか、悲しませられるのか分かりません。『-N-t-S-d-』 敢問死。子曰、未知生、焉知死。『論…

愛と勇気と萌えは言葉

こんだけ萌えという言葉が一般化した以上、萌えは普遍的な感情なんでしょう。喜怒哀楽とかと同じように。最近萌えという名前がついただけで。私が柿の種や黒板消しクリーナーに感じる感情を萌えと呼んでしまうからかも知れませんが、そう思います。『-N-t-S-…

あ、『邪魅の雫』もうすぐ出るんですね。気付かなかった。 『陰摩羅鬼の瑕』が『姑獲鳥の夏』以来関口君が抱いていたものの解決を描いていたことを考えると『邪魅』は『魍魎の匣』と対応しているんじゃないかと予想。 「邪魅」ってのは魑魅魍魎の魑魅と同じ…

第一回萌やし賞或いは先輩インヘルノ

まだ講評が終わっていないうちからこっそりフライング感想です。講評が出揃ったらトラックバックするぜ! comnnocom氏の講評もsirouto2氏に劣らず快刀乱麻といった風情。これでこそ応募者も浮かばれるというものです。 「萌えました」「萌えません」ですぱす…

雑記

webに名だたる羅列キャラのファック文芸部員諸氏に二つ名が! 以後機会があったら積極的に使わせていただきます。むしろ勝手に新しいのを考えたい。 そんで「二つ名で呼ぶやつが二つ名だもんねー」とかよくわからない罵言を吐かれる方向でいきたい。 第一回…

ギー(後)

そうしてひと月が過ぎた。 虎が逃げ込んで以来件の山附近にはめっきり人の足が途絶えた為、目立った人的被害は出ていないものの、たかが虎1頭に対して手を出しあぐねている当局に対する風当たりは増すばかりであった。 食料の少ない冬山では、やがて虎の方…

ギー(前)

北海道のある動物園でのこと。 その年は1頭のアムール虎が3匹の子を生んだが、明らかにその内の1匹は他の2匹と異質だった。 なんと言っても大きい。 母親も平均より大柄な個体だったので、小さい2頭の体重も平均よりは幾分多目ではあったが、更にそれよ…

ファック文芸部杯感想

まずは主催と進行のxx-internet氏に最大の賛辞を。特に匿名制と部外者枠は素晴らしいと思います。 外部枠ということで道場破りというか「虎ども狩ってくれる」などと不遜にも思っていましたが、やっぱり伊達にして帰された気分です。 ちょっとでも「やってく…

懺悔の値打も莫けれど

部外者参加させていただいたファック文芸部杯、自作を白状させていただきます。 平素大した考えもなく好きなように文章を垂れ流している私めですが、折角のお祭なので自分ルールというかテーマを設定していました。 怪談の封印。普段あまり書かないことを書…

ファック文芸部杯

投稿締切りまであと1週間となった、ファック一武闘会ことファック文芸部杯。 いまだ参加者の手は止まらず、続々と力作が増え続けております。 さながらwebに開いた地獄の門。地獄じゃ地獄じゃ、無間地獄じゃあ〜。 でも少し前からハック賞の情勢があまり変…

第6番 全知全能文化

子供の頃には母の事でよく苛められました。 「お前の母ちゃんネコミミメイド」って。 恥ずかしくて悔しくて仕方がなかった。 中学生の時とうとう我慢できなくなって、ある日母に言ったんです。 「何でお母さんはネコミミメイドなの!?そんなのもう嫌」って…

第5番 7つめのあなたへ

音は廊下まで響いていた。 いつもと同じように、先生は音楽室でピアノを弾いていた。 あの頃と変わらず、はっとするほどその姿は綺麗だった。 「先生、お久しぶりです」 聞こえていないのか、演奏の手は止まらない。 「今日はお別れを言いに来ました」 音は…