折本を作ってみよう

ここを読んでいるお友だちはもうほとんどの人が知っているかもしれないけれど、今日は折本の原稿がかんたんに作れちゃうサイトを紹介するよ。

http://8p.dip.jp/

そもそも「折本」ってなんなのかよく知らないお友だちのために少し説明すると、折本っていうのは一枚の紙に折り目と切れ目を入れるだけで手軽に作れる本のことなんだ。詳しく知りたいお友だちは「折本」で検索するとすぐにわかると思うよ。
このサイトを開いたら、真ん中あたりにある白い枠の中に文章を入力して、右下の「Go!」ってところをクリックするだけで、折本の形に変換された原稿データがダウンロードできるんだ。あとはお家や職場のプリンタで印刷すれば、すぐに世界でひとつだけの折本が手軽に作れちゃうんだって。でも職場の設備を私用で使ったらえらい人に怒られちゃうかもしれないから、職場で地位のひくいお友だちはお家で印刷したほうがいいね。職場で高い地位を持つお友だちも、私用で設備を使っていることを部下に悟られると体裁がわるいだろうから、こっそりやるといいよ。
このサイトを使えばどんな文章でも手軽に折本にできるから、日記を本にしてみたり、好きな人への熱い思いを本にして贈ってみたり、もうすぐ年末だから来年の年賀状を本にして送ってみたり、はたまた来年の夏休みの宿題に利用してみたり、いろいろな使い方が考えられそうなんだ。おもしろい使い方を考えたお友だちは、さっそくこのサイトで折本を作ってみるといいんじゃないかな。よかったらこのbachihebiにも見せてくれるとうれしいな。

このサイトを作ったのは「BWN」っていう面白おかしい団体の人たちなんだ。
Bloggers Write Novels 8P
実際に折本のサイトを作ったのはメンバーの中のmasapguinさんっていう人なんだって。世の中にはいろんなスゴ腕を持っている人がいるものだね。
この人たちがなんでこういうものを作ろうと考えたのかというと、今度の十二月六日の日曜日に東京で開かれる「文学フリマ」っていうイベントのためっていうことらしいんだ。「文学フリマ」っていうのは、小説とか詩とか、そういうものが大好きな人たちが集まるお祭りみたいなものなんだけど、「BWN」の人たちはこのイベントにもっと色んな人たちが気軽に参加できるように、このサイトを作ったんだって。
本を作るには自分で作るのと印刷所にお願いするのと、大きく分ければ二つの方法があるんだけど、自分で作るのは大変だし、印刷所に頼むとお金がたくさんかかるんだ。でも、このサイトで折本を作るのはとても簡単だから、今まで本を作りたくてもなかなかできなかったお友だちは、この機会にどんどん折本を作ってみるといいと思うんだ。
そして、文学ってものに少しでも興味を持ったお友だちや、「昨今の文壇は物足りない、この俺の作品で喝を入れてくれる」なんて野望を抱いてるお友だちは、作った折本を持って十二月六日の文学フリマに行ってみるといいんじゃないかな。会場にはたくさん机が並んでいると思うんだけど、その一番はじっこの、「A-1」っていう番号のついた机に「BWN」の人たちがいるはずだから、その人たちにみんなが作った折本を見せてあげると、とてもいい笑顔で歓迎してくれるはずだよ。
でも気をつけてほしいのが、文学フリマの開催される蒲田っていう街についてなんだ。蒲田は夜中しか開いていないような大人向けのお店がたくさんある街で、少し難しい言葉でいうと「ハードバイオレンス&ダーティSEX」という感じの世界なんだ。だから未成年のお友だちは、文学フリマに行く時はご両親やモヒカン頭の知り合いなんかと一緒に行くといいと思うよ。