第2回に向けて

第1回萌理賞
に応募して参加賞1pt頂きました。ヒャホーィ!
という事で感想。


自分へのと他の作品への講評を読んでいて気が付いたんですが、成程この賞にて必要とされたポイントは2つあったんだな、と。
つまり小説として「面白いか」ということと「萌えるか」ということです。
これについては既に主催者のid:sirouto2殿が詳しく書いておられるのでここでそれについて色々書こうとは思いませんが、私は講評を読んでから初めてこれに気が付いたんですよ。迂闊にも。
小説賞である以上「面白いか」が問われることは必定ですが、テーマが「萌え」である時点で「萌えるか」が問われることも当然だったんです。にも拘らず、書いてる最中は萌えってものを掘り下げようとなど一向に考えてませんでした。気付くのが遅かった。まあ判ってても萌えは自分には書けなかったと思いますが。
それなら面白さのほうは充分に追求できたのか、と言われるとそれについても情けない限りで、仕掛けといえるような仕掛けは題名くらいでした。それについては講評で触れてくれたのでちょっと嬉しい。
何はともあれ色々勉強になったし、楽しい催しでした。はてなに参加してからいくばくもないうちにこんなイベントが行われたことにはブログの神様に感謝しないといけません。這い寄る混沌あたりに。いまだに萌えってものはよくわかりませんが。

あと、
2006-07-01 - ファッキンガム殺人事件 - ファック文芸部
でベスト3に選んで頂いて嬉しかったです。選考基準の「萌え」に引っかかっていないところで笑いました。私の作品はやっぱり萌え小説ではないようです。それと、

自分の萌え戦略は「奇貨さえ置いときゃバカが引っかかって萌えるんだろ」という完全な地雷テロスタイルなので、完膚なきまでに狙撃に向いていない。萌えって難しいですね。

とあるのを見て自分も全く同じだったと思い至りました。そもそも萌えに向いてなかったんですね私は。それもまたよし。


それで次回の話です。
主催者殿は第2回を開催することを既に公言されていますが、これが楽しみでしょうがない。
今回は「おとなしい」という評が多いですが、これは応募者のほうもどの程度攻めていけるか手探りだった部分があると思うんですよ。粗忽者の自分はともかく。
しかし終了した今は違う。評を読んで評者との間合いがある程度測れてきていると思うのです。それは今回応募した人々のみならず応募せず見ていた人も同様です。
次回はきっと、読者をを萌え上がらせずにはおかぬ趣向を凝らしながら、その上でなお持ち前の小説力を迸らせた悪鬼羅刹の如き作品が集うに違いありません。誰に頼まれたわけでもないのに小説書いてるような人たちです。「冗長」とか「全体的に大人しい」とか言われて黙っていられるはてな文士達ではないでしょう。次回まで闇の中ひそかにその牙を研ぐ!「萌理賞」戦慄の第2回、刮目して待て!当然『シグルイ』6巻巻末アオリのパロディですが。
読者としても今回の応募者としても、全く次回が楽しみすぎて震えと変な笑いが止まりません。