好きとか嫌いとか最初に言い出した奴は既に死んでいる

  • 私は大抵の生物について面白いというか興味深いと思っていて、特に嫌いな種はないのだけれど、一般的にはどうもそうではないらしく、特定の生物を忌み嫌う人はなかなか多いようです。
    • 「生理的に嫌い」という言葉は大変便利なので使いたくなってしまう気持ちもわかるが、大抵の場合それは嫌いな理由を考えていないか又は嫌いな理由を言いたくないだけである。前者の場合は自身がバカであることを公言しているわけであり、後者の場合は相手をバカにしているわけである。いずれにしろ多様は避けたい。生理的に嫌いって言う奴が生理的に嫌い。
    • 生理的に嫌いって実在する感覚なのかしら。突き詰めるとそれは何か気持ち悪い模様なんかに対してしか適応できない感覚のような気もする。
    • 嫌われていることが多いのは節足動物、なかんずく陸上の節足動物でありましょう。昆虫やらクモやらムカデやらです。
    • 特にごきかぶり先生の負の人気たるや凄まじく、他の追随を許さない。何ゆえ彼らは今日の地位を築きえたのか。毒もないのに有毒昆虫を尻目にダントツの嫌われっぷり。
      • 中学一年のある日、給食時に隣の席の女子に別の女子がデザートをたかりに来た。その時の移動姿勢が見事に腰を落として地を這うような動きだったので、ついつい「ゴキブリみたいっスね!」と口を滑らせたら本気で殺意を抱かれた。真実は往々にして苦い。そして人をゴキブリ呼ばわりするのはよくない。ゴキブリに失礼じゃないか。
      • ゴキに限らず住居の中に昆虫がいると大騒ぎする人というのは多い。野外で昆虫を見かけてもそこまで大騒ぎしないのに、一体彼らは小動物ごときを相手に何をそんなに狼狽するのだろうか。というのが以前から疑問だったのだが、テリトリーの問題かも知れぬと思えてきた。住居の中というのは人間のテリトリーであって、基本的にそこの主が想定したモノしか存在を許されていない。しかし昆虫をはじめとする小動物はそんな家主の都合などお構い無しに侵入してくる。従って「想定内のモノしか存在しない」というテリトリーの前提を覆されてしまい、不安になるのではあるまいか。
    • 最近知った意外なこととしては、ハトを嫌う人が多いらしいということ。鳥類が嫌いなのではなくて、ハトに限ってイヤであるらしい。その感覚はよくわからない。
      • 鳥で思い出したが、ここ数週間ほど観察していたツバメの巣からヒナが巣立っていった。のはいいのだが空いた巣を誰が片付けるというのか。
  • 今年の夏は節電ムードなので恐らく窓を開けて寝る人が例年より増えるだろうと予想される。となるとそれを狙った強盗なんかも増える可能性があるので、防犯グッズを多めに仕入れておくとよく売れるかもしれない。