煩悩の百八日目


日に日に稲の倒れ具合が増してゆくような。
しかしコンバインは優秀なのでちょっとやそっとの倒れた稲など物ともせぬ。
流石は超電磁。


豆知識自慢の男、豆しばごときに豆知識を語られるなんてプライドが許さないと憤慨、密かに溜め込んだ豆知識を毎日一つずつ近所の犬に吹き込みに行く。犬はなぜか日毎にやつれていき、やがて口から豆を大量に吐き出しながら突然死。まだ尽きない豆知識。替わる矛先、程なくして同様の死を遂げる別の犬。止まらない豆知識、繰り返される惨劇。男のゆくえは――誰も知らない。
――ねえ、知ってる……?その時の豆ちしきを全部記録したサイトがどこかにあるんだよ……。
まーいーにーちーひとーつー、まーめちしーきーらんらんらーん。