流れ流れて百三日目


近辺ではもうどこの田んぼも随分と黄色くなってきた。
企画の終点が見えて参りました。


稲刈りが終わったら電車に飛び乗って行き先も確認せずに行ける所まで行って、聞き覚えのない駅で戯れに降りて寂れた駅前の薄暗い蕎麦屋で掛蕎麦など啜りつつぼんやりと来し方を振り返りたい。
それから辺りをふら付いて新しい出会いを求めるもののそもそも田舎に歩行者など存在しない。
無闇に歩き回った挙句たどり着いたのが森に囲まれた小さな神社。
木陰を求めて気紛れに立ち寄ると裏手からなにやら人の押し殺した声が。
何事かと思い見に行くと高校生が黒髪を振り乱しつつ行為中。
第一、第二村人発見。
力強い往復運動。
降り注ぐ蝉時雨。