たたり

  • 千葉県立博物館大利根分館で開催された「林家正雀 怪談噺の会」に行ってきました。
    • 木戸銭千円で噺家の怪談が聞けるってんで行ったんですが、企画展で谷中全生庵の幽霊画コレクションを借りてきてあるというんでそれも観てきました。
      • 圓朝が集めたという全生庵の幽霊画は門外不出とのことですが、どうやら企画展に関わっている大学教授が正雀師匠と懇意で、その伝手でもって五幅が借り受けられたとのこと。応挙の幽霊も来ていました。流石に幽霊画五幅だけでは企画展が成り立たないので、その他十王図やら河童絵やら鯰絵やらも展示されており、入館料200円の割に良い内容でした。残りの四十五幅を観に全生庵にも行ってみたいものです。
    • 会場にはなぜか三箇所ほどにタライに入った大きな氷の塊が置かれており、聞けば涼を取るために朝方銚子から買ってきたとのこと。その御蔭か、会場もほどよく冷えて怪談にはうってつけと見えました。しかしそれが後にあんなことになろうとは。
      • 演目は「お血脈」「田能久」「真景累ヶ淵」(豊志賀の死、お久殺し)。噺家の怪談物を生で聞くのは初めてだったこともあり、大変楽しめました。
      • 累ヶ淵の物語が佳境に入り、信吉がお久とばったり会った正にその時でありました。会場に置いてあった氷塊がひとりでに倒れ、辺りが水浸しに。会場は一時騒然。流石に怪談だけあって只では終わらなかった。