五十五日目の紅茶

  • 文学少女は文学のためなら死も厭わない
  • 文学少女は人命より文学を優先させる覚悟がある
  • 文学少女は本を開いたまま伏せておく奴を許さない
  • 文学少女は睡眠中にも本が読める
  • 文学少女は食事中には本を読まない、本が汚れるから
  • 文学少女は野外で読書などしない、本が日焼けするから
  • 文学少女は携帯している本を全て手放すとかなり身軽になる
    • その結果移動速度が三倍、跳躍力が二倍になる
  • 文学少女の起源は四大文明にまで遡ることができる
  • 文学少女は毎日鏡の前で文豪の写真と同じポーズを取ってみたりする
  • 文学少女は本代を捻出するために髪は自分で切る
  • 文学少女は『平家物語』くらい余裕で暗誦する
    • 時々琵琶も弾いているところを目撃される
  • 文学少女は砕けない
  • 文学少女だって時には素手で殴り合ったりする
  • 文学少女は料理は殆どしないがレシピだけは沢山覚えている
  • 文学少女と言えどバレンタインにはチョコレートくらい用意する
    • そして父の墓前に供える
  • 文学少女はやがて文学ファイトに身を投ずる運命
  • 文学少女はジャンルに拘らないので何らかのジャンルのマニアとはあまり話が合わない
  • 文学少女は性別にも拘らない
  • 文学少女にだって嫌いなジャンルはある
  • 文学少女は図書委員より図書館の本に詳しい
  • 文学少女と言えど中二病を患った時期もある
    • 当時はカッコいいと思って村上春樹の文体を真似たりしていた
  • 文学少女同士はそれほど交流がなく、仲がいい相手は体育会系少女だったりする
  • 文学少女が三人寄っても姦しくない、それぞれ読書しているから
  • 文学少女は本屋で付けてくれるカバーをコレクションしていたりする
  • 文学少女は本屋で貰える栞を沢山持っているので咄嗟の時には投げて護身用にする
    • 文学少女の投げる栞はキャベツくらいなら貫通する
  • 文学少女は特急や新幹線より鈍行の旅を好む
    • なぜなら乗っている時間が長い方が本を多く読んでいられるため
    • しかし実際のところ旅にはあまり行かない
  • 文学少女は図書館は本を探す所だと思っているので何故皆勉強しているのか理解できない
  • 文学少女にだって三大欲求くらいある。食欲、性欲、読書欲
  • 文学少女だってたまには深夜アニメくらい観る
  • 文学少女スーパーヒーロータイムくらい観る
  • 文学少女岩波文庫の目録を暗記している
  • 文学少女だって年頃の女子なので日記くらい書く、漢文で
  • 文学少女も時には『フランダースの犬』を読んで泣いたりする
  • 文学少女も時には『マッチ売りの少女』を読んで怒ったりする
  • 近年の研究により文学少女の数は宇宙全体で常に一定であることが証明されている
  • 文学少女は二度死ぬ
  • 文学少女は死なぬ、何度でも蘇るさ
  • 文学少女はここみたいなアレなブログも時々読んでくれているといいのに