歯をぬくもりの中で


特撮リボルテック大魔神を買いました。


それはそうと今月の初めに親不知を抜きましてな。
先月末から虫歯になっていたもので歯医者に行こうと思ったのですが、今まで罹っていた医者にはどうも行きたくない。なぜかと言いますと、その医者は待たされるので有名なのです。予約を入れると、ひと月先の期日を指定されたりする。
そんなこんなで足が遠のいていたので、今回は別の歯医者を開拓してみようと思って隣町の歯科医に電話してみたのです。するとその日のうちに診て貰えるというので、早速足を運びました。
行ってみるとそこの歯科は受付から歯科衛生士からみんな若い女性でして、そこから考えるに多分繁盛しているのでしょう。評判は知らないけど。
そういうわけで問診やらレントゲンやらは若いお姉ちゃんが丁寧にやってくれたので、小生あたかも竜宮に招かれた浦島のような心持でいたわけですが、いやそれは言い過ぎで実際は口を全開にした状態なので別段良い気分になることもなく、淡々と診察を受けていたわけですが、そこで先生が登場です。
登場した歯科医師は細身の中年男性でしたが、この人がまたWのメモリの井坂先生に妙に似ている方でして、気分は一気にスーパーヒーロータイム。お前の罪を振り切るぜ!混ざった。
先生「確かに虫歯になってます」
小生「あ、やっぱりそうですか」
先生「親不知は磨きにくいところなんで、虫歯になっちゃうのはもう仕方ないです。治療としては神経抜くこともできるんですが、親不知なんでそこまでして残しておきたい歯でもないのです」
小生「ハァ、じゃ抜いてください」
先生「今日抜きますか?」
小生「えーと今日やってもらえるならお願いします」
概ねそんな感じで迅速に話がまとまり、スーパー抜歯タイムに移行です。施術後は小生も立派なドーパントに。なれるかな。なりたいけれど足りないな。でも今なりたい。
施術中は天井のシミでも数えていようかと思っていたのですが、両目に布を被せられてしまったので何も見えません。
麻酔が効いているので全く痛くはなかったのですが、永久歯を骨から引き剥がす音がメリメリ頭に響くのは中々新鮮な体験でございました。しかしメリメリ言って歯がグラグラしている感触はあるんですが、そこから中々抜けてくれない様子。
井坂(仮)先生も「抜けないな……」「鉗子がないと駄目かな……」とか呟いていらっしゃる。
その後何とか抜けまして、取り出した歯を見せてもらったところ、妙に根っこの部分が太い。親不知なので、他の歯に邪魔されて地上部分が成長できなかった結果、根っこが大きくなってしまったのでしょう。こっちで処分してしまってもいいか、と衛生士の女性が言うので咄嗟に「持って帰りたいんですが」と言ってみると、洗浄した上に包装して帰りに持たせてくれました。


結局ドーパントになれなかったので、帰りにスーパーでガイアメモリ買った。350円。