『大哺乳類展 陸のなかまたち』(国立科学博物館)

今月はこれと国立博物館の特別展『細川氏の至宝』が楽しみでしてな。
そういうわけで上野に行ってきました。もう上野の桜も終わりですな。

こんな感じで陸生哺乳類の剥製とか、骨格とか、化石なんかが展示されておりました。
哺乳類の発生、種の多様化を分かりやすく解説してあります。
会場内でひたすら流れている資料映像のナレーションは大塚明夫
で、公式サイトにはタイトルの下に「国際生物多様性年 E.T.シートン生誕150周年/W.T.ヨシモト生誕100周年」と書かれています。シートンはともかくヨシモトって誰やの。といいますと、このワトソン・トシノリ・ヨシモト氏こそが今回展示されている剥製を蒐集していた人なのです。
ハワイの建築屋だったヨシモト氏は狩猟が趣味で世界各地で仕留めた獲物を剥製として保存、ヨシモトコレクションと呼ばれる標本群を残したのでした。
コレクションは国立科学博物館に寄贈され、これまでも常設展の一部として公開されていましたが、今回は特別展の展示物としても使用されているわけです。
ヨシモトコレクションについては私も以前常設展で何度か観たことがありましたが、まあよくもこんなに多く狩ったものであるなあと思いました。善し悪し抜きで。

アフリカゾウの鼻。この下段にはアジアゾウの鼻もありました。意外に形が結構違う。


ヤギとシカ。

シカ。もみじ。

キョン八丈島キョン。房総半島で野生化して問題になっているあのキョン
google:image:キョン
そっちじゃねえんだ。


琴線に触れた展示その一。お触りOKのトナカイ角。
表面がびっしり毛で覆われていて、触るとふわふわモフモフしています。ずっと触っていたいくらいに……。

琴線に触れた展示その二。お触りOKの毛皮。色々な種類の毛皮が壁に展示されていました。
寒い地域に住んでいる動物ほど毛が柔らかく、手触りがいい。ずっと触っていたいくらいに……。
惜しむらくは、毛足の短い毛皮は毛が抜けやすいようで、無数の人に触られた結果すでに半分ほど毛が抜けてしまっていること。


他にはシートン動物記関係の展示もかなりスペースを割いて力が入っておりました。
全体的に見ごたえがある展示でした。
七月から始まる『海のなかまたち』の方も楽しみ。
なお、一時期品切れ状態だった会場限定カプセル入り哺乳類フィギュアも補充されたようです。