掛川の伝統習俗「虎皮」について(グロ注意?)

「濃尾無双」と謳われた江戸初期の剣豪岩本虎眼(?-1627)の霊を弔う習俗が、現在も彼の居住地であった掛川で行われているということは、意外に殆ど知られていない。
掛川藩武芸師範役をつとめた岩本虎眼はかつての弟子との果し合いに敗れて死んだとされるが、この習俗は彼の死を悼んだその弟子達が始めたとも、非業の最期を遂げた彼の御霊を恐れた民衆が始めたとも言われている。
掛川では岩本虎眼の死んだとされる仲秋の十五夜の日、彼の面影を偲び、張子や粘土などで彼の顔を模した「虎皮」と呼ばれる面を作り、屋根の上に載せる。
屋根に載せるのは、斬り死にした彼の顔の皮が屋根の上まで飛んでいたことに由来するという。
この行事が今日あまり知られていないのは現地掛川でも同様のようで、現在これを毎年行っている家はほんの10軒ほどを残すのみである。
写真は昨年撮影された「虎皮」。

濃尾無双と謳われた剣客の右顔面は屋根の上で空しく月を睨んでいた。


全部嘘。