2010-01-01から1年間の記事一覧

MM3届かぬ八十七日目

画面に投影したリアルタイムの風景上に情報を付加する技術、拡張現実(AR)。 そこに仮想の恋人を投影させるという試みは二十一世紀初頭から実行に移されてきた。 愛足。愛足足。愛足足足。愛足足足足(以下略)。 その過程において――当然、予測されていたこ…

豆腐店の八十六日目

豆腐をごはんに乗せて適当にほぐしてから削り節と醤油と気分によっては更に胡麻油かオリーブ油かラー油をかけて食す。 刻んだ葱や茗荷があればそれもかける。 手間要らずで旨い。豆腐を考えた人は偉大であるなあと思いながら食す。 豆腐といえば思い出すのが…

ヤンデレは考えてる時が一番楽しい八十五日目

蓮華王院三十三間堂に安置される膨大な数の千手観音像。 その中には必ず自分や家族と同じ顔をした像が存在すると謂われる。 恋人を事故で失った女性がその面影を求めて三十三間堂を参詣するも、突如激昂して像の一つに掴みかかり、取り押さえられる。 女性が…

キア八十四日目ゲハ

昨日よりも更に稲穂が垂れてきた。 昨日は満月と書いたが間違い。 満月は今夜であった。 おわああ、ここの家の私は病気です。 具体的にはものもらいです。 アシタバにキアゲハの卵が幾つも産み付けられていた。 キアゲハは成虫になると何だかナミアゲハとあ…

おわあ、八十三日目

ついさっきまで激しい雷雨だったが今は月が明るい。今夜は満月。 休日を利用してまとまった量を書こうと思っていた文章が全然形にならないので寝る。

とむらいトーマス八十二日目

エアコンをドライ設定で作動したまま、うっかり窓を開けっぱなしに。 部屋の内外をひたすら行ったり来たりする湿気。 ウロボロス湿気。 永劫回帰湿気。 その一見無意味に続けられる循環は、決定的な価値観を失ったまま無為に時間を過ごさざるを得ない現代人…

老人はなぜ道路の真ん中を歩くのだろうか一休さん気取りなのか八十一日目

だんだん稲穂が垂れてきた。

でかい芋虫がいた八十日目

『人間失格 壊』単行本を買った。 連載時にも読んだけど改めて三回読んだ。傑作。 触手と原作のグロテスクさの相性が驚くほどいい。

精神の種七十九日目

かなり穂が目立つようになってきた。 風が吹く度、陽光に煌きながら波打って美しい。 みどりの虫(Fly) すこしずつ(High) 大きくなったよ

サマーシーズン七十八日目

道端で大きなアオサギが何だか得体の知れぬグロ物件を啄ばんでいた。

よろこぶ七十七日目

ふと気がつくと部屋の中央にクロゴキブリの脚が一本だけ落ちていた。 本体はどこに忘れてきたのだ。 脚一本で歩いてきたというのか。 あるいはこの脚の主が後で取りに来るかもしれない。 渡辺綱に腕を切り落とされた茨木童子のように。 そう思いながら拾い上…

世界樹廉価版買えた七十六日目

蝉がうるさくて早朝に目が覚める。 金曜日のジブリ放送を観よう観ようと思いつつ三週連続で見逃している。そして日曜日になってから思い出す。忘れるくらいなので実はどうでもいいと思っているのだろう。 「ヤンデレの祖母に死ぬほど愛されて永眠れない祖父…

人の噂も七十五日目

『きみのカケラ』単行本の方もとうとう完結したのね。 途中が随分増えたけど終わり方は連載版と殆ど変わらないのが凄い。 作者の中で終わり方は当初からこれしかありえなかったんだろうなあ。 これしかないという結末を持っている物語というのは何というか、…

地震の次の七十四日目

夕方、遠雷を見た。 稲妻は見る分には大変綺麗なのだけど、お近づきにはなりたくない。 美女と美男は遠くで見ているうちが華。 今までに見た中で一番とんでもない雷は中学生の頃に見た奴。 落雷はしないのだけど雲の中でひっきりなしに光る。 雲自体は濃くて…

世界樹廉価版売ってない七十三日目

以前のアングルだともうイネ全体が入らなくなったのでこの頃は一歩下がって撮ってます。 暑いので自室ではついつい半or全裸になってしまいがちな今日この頃ですが、そんな時もネクタイは忘れず絞めておきたい。 急な来客にもネクタイさえあれば大乗仏教。 イ…

森メメント七十二日目

イネの花が咲く頃に気温が充分上がらないと米が不作になるとのことですが、心配するまでもなく毎日暑い。もうちょっとこう、手心というか……。 少し前にロシアの冷凍冬眠施設で長生きしようとする金持ちがニュースになってましたけど、あれの利用者って冬眠す…

民話のためのバンド七十一日目

“別の続き”が書けるソーシャル小説サービス「twitnovels」 twiwnovels 使い方とかよく見てませんが、「別の続き」だけじゃなくて「別の前段」も書けるのだろうか。 示し合わせてリレー小説を書くのもいいかもしれないが、それだけで終わると内輪で完結するだ…

なんの不思議なけれど七十日目

風が強い上に暑い。 イネの花が咲いていた。 この稲穂から出ている小さくて白いのがおしべ。 花と言っても花弁は無く、おしべが外に出てくるだけなので分かりにくいが確かに咲いている。

二十年ほど前の漫画「アフターマン」について

どうしても「アフターマン」に出てきた生物の名前が思い出せないのですが、インターネット上に殆ど情報がない。 この程度だというのかインターネット集合知よ。 「アフターマン」と言ってもドゥーガル・ディクソンは恐らく殆ど関係ないと思います。 九十年代…

パウルマン先生のはちみつ授業六十九日目

農薬を撒いたらしいです。 一輪だけ咲いていた睡蓮。

花を植える時は一人で六十八日目

アナコンダから生まれたアナコンダ太郎! 日本一のアナコンダ太郎! 寒村を襲った巨大アナコンダ! 村人との死闘の末、遂に斃れる巨大アナコンダ! 森の神として巫女に解体される巨大アナコンダ! 腹の中から溶けかけの元気な男の子が飛び出す! 太郎と名付…

すこし・ふしぎな六十七日目

さっきから部屋のタッチライトが触ってないのに点く→消す→しばらくするとまた点く→消すの繰り返し。 そういうのは怪談を書いているときに来て欲しい。

夏のプレートまつり六十六日目

万物に神霊宿るというアニミズムの観点から考えると、プレートにも神がいて何の不思議もない。 地上の住人は自らを支え、受け止めてくれる偉大なるプレートを崇拝し、愛して已まない。 畏敬の念はプレートに神を見る。 即ち各プレートにはそれぞれ司る神が坐…

タナー&バータ六十五日目

雨が降っているのでカエル共が暫くぶりに大合唱。高校生の如く盛りおる。 伴奏たる雨も先程から何度もcresc.とdim.を繰り返しており聴いていて飽きない。 折角だから七夕に因んだ物語を書きたいなあと思ったが時間がないので来月に回す。

超配管工カート六十四日目

学級裁判という文化は今もあるのだろうか。 時代を通じてあるんじゃないかとは思うのだけれど。

黒光り六十三日目

これからもまだ稲は伸びる。 銀杏の枝に止まるクロアゲハが美しかったのこれも写す。 高貴な黒であるなあ。

何んでも無い六十二日目

久しぶりに匿名ダイアリーを読んでみたらこれが面白かった。 恐い女の話 何か覚えがある展開だと思ったら夢野久作「少女地獄」の一篇に似ている。姫草ユリ子(偽名)。 夢野久作 少女地獄 大筋は違うものの細かいところが色々共通しているので[合わせて読み…

もやもや六十一日目

物語を書くときに題名だけ浮かぶ場合と、本文が先に完成して題名がどうしても思いつかない場合とがある。 題名が本文の内容と有機的に繋がって、本文を読み終わった後にもう一度題名を見直すとまた新しい発見があるような、そんな作品が望ましいのだけれど、…

還暦六十日目

今年初めて蝉の声を聞いた。ニイニイゼミか。 山から離れているので近所にはあまりヒグラシが生息していないのだけれど、以前は山の方に住んでいたので夏にはヒグラシの声が付き物だった。 ヒグラシの声は数が多くなるとまた違った聞こえ方がする。タイミン…

まるで五十九日目のかけらだわ

近所の小学生が暇さえあればボールを蹴って遊んでいる。 サッカーボールじゃなくてゴムっぽい緑色のボール。 彼がそれを始めるとボールの弾む音が不規則に鳴り響く。 と言っても別にそれを近くで見ているわけではないので本当に彼がずっと蹴っているのかは判…