2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

水伝vsツンデレ

ひとつ気になるんですが、 「余計なことしないでよ!アンタなんかに助けてもらわなくても全然問題なかったんだから! この程度でいい気にならないでよね!フン!…… ……い、一応、お礼だけは言っておくわ…… ぁ……ありがとっ……」 みたいな言葉を水に聞かせ続けた…

都会の白いカラス

全ての人間はどす汚れている! (山口貴由『覚悟のススメ』第九十四話「星義」) 「カラスは黒い」と言う命題をくつがえすには何千何万何億の中にたった一羽白い翼のものがいればよい! (山口貴由『覚悟のススメ』第百話「くじけない翼」) 都会といえば人…

二十九/ 古戦場 その二

その大学に通っていたEさんは、キャンパスから徒歩二十分ほどのアパートに下宿していた。友人の中でも一番大学に近い住まいだったので、よく友人達の溜り場になっていた。その日も友人三人と深夜まで飲み会をしていた。日付が変わったころ、友人の一人が幽…

二十八/ 古戦場 その一

都内にある某大学はキャンパスがちょうど戦国時代の古戦場にあたるという。そのためか幽霊を見たという話があとを絶たない。特に多いのが「正門付近で武者の幽霊を見た」という話である。腕を失っていたり、首がなかったりする甲冑姿の武者が体に矢を突き立…

二十七/ 糸瓜

Sさんの家では瓢箪や糸瓜を作ってはいけないという戒めが代々伝わっている。Sさんのおばあさんが嫁いできた時に、Sさんのひいおばあさんからくれぐれもと言い含められたそうである。しかし理由については聞かされなかったので、謂れについて知っているも…

二十六/ 牛群

「二十二/ 山道」と同じIさんの、違う山での話。 Iさんが友人二人と山道をドライブ中、突如霧が濃くなってきたのでこのあたりで一度休憩しようということになった。止まっている間に霧が晴れてくれるかもしれない、という期待からだったのだが、三十分経っ…

二十五/ エレベーター その二

Kさんはその日遅くまで残業をし、帰ろうと思ったときには既に十二時を過ぎていた。オフィスに残っているのは既にKさんひとり。非常口の灯りのみに照らされた通路でいつものようにエレベーターを待った。上から降りてくる階数表示のランプを眺めていると、…

二十四/ エレベーター その一

Aさんは学生の頃、幽霊が出ると評判の廃墟へ忍び込んだことがある。 元総合病院であるその建物は交通が不便であることから使われなくなり、十年以上放置されていた。Aさんは友人と二人で夜中の一時ごろにこの廃墟を訪れた。闇の中、崩れて雑草に埋もれた門…

二十三/ うわっ

Oさんはその日、ひどく疲れていたので帰宅して自室に入るなりすぐさまベッドに倒れこんだ。枕に顔を押し付けた瞬間「うわっ」と小さく声がして枕の下で何かがもぞっと動いた。Oさんは飛び起きてベッドから離れると枕を観察してみたが、枕はいつもの見慣れ…

二十二/ 山道

よく晴れた日のこと。Iさんは車で山道を二時間ほど辿ったので、そろそろひと休みしようと思った。トンネルを抜けたところで路肩が広くなっていたので、いいタイミングと思いそこに停車した。外の空気を吸おうと思い、車を降りてドアを閉めたとき思わず「え…

完全犯罪

知ってる?体の大きさにかかわらず、動物の心臓が一生に脈打つ回数はみんな同じなんですって。ゾウも、ネズミも、もちろん人間も、一生の脈拍は同じ回数なの。小さい動物は脈が速いからそのぶん寿命が短くて、逆に大きい動物は脈が遅いから寿命が長いんだっ…

ここ五日ほどスパロボグルイだったのでそろそろ正気に戻った方がいいと思いました。