文学フリマの感想書こうと思ったけどやっぱり蒲田の感想を書きます

文学フリマ(以下:文マ)が終わったので通常営業に戻ります。
怪談を書いたり書かなかったりする日々が再び始まるのだ。始まってしまうのだ。
イベントの感想は多分いろいろな人が面白おかしく書くでしょうからそういうのは他所で検索してもらって、ここでは蒲田の感想を書くことにします。
蒲田には今回が二度目の訪問でしたが、前回は真夜中に駅前のカラオケボックスに行っただけなので明るい蒲田はこれが初めて。
初めて日光の下で見る蒲田は一見よくある都内の街並でありながら、よく見ればいささか奇怪なところでもありました。何だというのだ蒲田。ミステリアス蒲田。

  • 駅前のモヤイ像。両面に顔面を持つ構造から双体道祖神の一種であろうことは一目瞭然。
  • 駅から少し歩くと途端に現れる、直交していない交差点。Y字や卜字に交わる角が多すぎる。何となくで歩くと迷う。
    • 実際に迷った。蒲田の洗礼。久しぶりに交番で道を聞いた。丁寧に教えてくれた。目的地はすぐ近くだった。
    • 長安、京都あるいはニューヨークしかり、大抵の計画された都市は直交した道路を持つ。場所がわかりやすいから。蒲田の道路は無秩序に引いた結果ああなったのか、それとも何らかの意図があってああなったのか。意図があるならば何なのか。地元民は迷わないのか。
  • 駅近くのインドカレー屋で昼食。美味しかった。
    • ランチタイムはナンのおかわり自由だった。カウンター席に通されたら目の前が窯で、作業がよく見えた。インド的なおじさんが生地を枕のような道具に押し付けながら伸ばして窯の壁にペトッて張り付ける。見ていて飽きない。正しくインド。ネパールかもしれないけど。
    • 壁にシヴァとパールヴァティの絵が貼ってあった。正しくインド。
  • 駅近くの御園神社に参詣した。人気は疎らだったが熱心に拝んでいる中年女性が一人いらっしゃった。
  • 通りすがった小学校の塀のすぐ脇の日陰で低学年くらいの少女が一人蹲っていた。実に見事な蹲踞であった。一体何事だろうと思ったがよく見たらニンテンドーDSを黙々と操作中であった。
    • 通り過ぎる瞬間に「ピコーン」と電子音が響いたのが印象的であった。本当にそんな電子音。
    • なぜ野外で、しかも小学校の柵のすぐ外でDS。暑かったから日陰にいたのは想像がついたけれども。
      • 携帯ゲーム機という道具の性質、すなわち持ち運びの便を考えると外に出て使うのは理に適っているとも言える。PS3を野外で使うよりよっぽど。